J SPORTSサイクルブログ

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局J SPORTSのサイクルブログです。

グライペル選手、セルフィー攻撃につかまる。。。

シャンゼリゼの石畳で、ツールの21日間が無事終了しました。

いろいろお伝えしたいことはあるのですが、ネタ(!?)が古くなる前にささっと小ネタを。。。

 

最終日のパレード・ランは、シャンティイでスタート。スタートは見送らず、ゴールのパリでプロトンの到着を待った関係者も多かったのではないかと思いますが、パリまでバスに乗せてもらえそうな雰囲気だったので、スタートの様子を見に行ってきました。

 

パリまであと一息、という安心感なのか、選手たちの表情も明るいように思えます。

 

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フェンス越しにサインをお願いするファンもいれば、エリア内に入り、お気に入りの選手にアプローチするゲストも。。。

 

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(パンタノ選手に夢中なお父さん)

 

パレード・ランとはいっても、スプリンターたちにとっては、シャンゼリゼでの区間優勝がかかる、最後の大舞台。ロト・ソウダルのチームバスの前を通りかかると、今ツールでは未勝利のグライペル選手が、ちょうどサイン・インに向かおうというところ。そこにまず一人のファンが近づき、セルフィーを依頼。快くOKし、サングラスを外し、すこし笑顔になるグライペル選手。そこにすかさずもう一人が近づき、顔を寄せてもう一枚。続いてまた一人近づき、またもう一枚・・・。

 

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だんだんと険しい顔にはなってしまいましたが、そこにいた希望者全員と、ちゃんとフレームに収まった、律儀なグライペル選手なのでした。

今ツール初の区間優勝、それも一年ぶりのシャンゼリゼでの区間優勝、おめでとうございまする。。。

 

寺尾真紀 @ 一時的にパリ

Maki Terao (@makiterao) | Twitter

寺尾 真紀のコラム一覧 : コラム | J SPORTS

 

 

ツールもいよいよ最終局面を迎えます୧꒰*´꒳`*꒱૭✧

ポケモンをGETされようとしている皆様、こんばんは。
いよいよツール・ド・フランスも最終局面を迎えています。
ここまでお付き合い頂きました皆様、本当にありがとうございます。
皆様と一緒にこの日本国内でツール・ド・フランスという世界最大のサイクルロードレースを盛り上げる事ができ、大変嬉しく思っております(*´∀`*)

 

さて、最近すこーしだけ思うこと。
ツール4勝を挙げていたカヴェンディッシュ選手や、カンチェラーラ選手など何名かオリンピックに向けてツールを途中棄権しました。ちょっと寂しいですね(´;ω;`)
確かに、確かに、4年に一度の大舞台。オリンピックに向けて調整し、その大舞台でのベストパフォーマンスを世界各国のファンに届ける使命が選手達にはあること、重々理解しております。
ただ、やっぱりパリ・シャンゼリゼでそういった選手達みんながゴールする瞬間を見たかった…!という本音をぽろっと言ってみます(´・ω・`)
ですが、一番悔しいのは選手達ご自身ですよね。辞退したいと思っていた選手なんてきっといない。オリンピックですもの…。仕方ないですよね。わがままはもう言いません!!
ツールで活躍した選手がきっとリオ五輪でも活躍してくれることでしょう。
その瞬間も楽しみにしつつ、残り3ステージのツールも楽しみにしてようと思います\(о♡∀♡о)/
みなさまも是非、お楽しみに!


さて、気は少し早いですが、少しここまでの振り返りを。
今年のツールも色々なドラマがありました。

 

世界遺産モン・サン・ミシェルで記念すべき開幕を迎え、
選手のバックに大きな世界遺産がくっきりと晴天の中映り込む画は、
今後のツール・ド・フランス史上であってもなかなかない光景でしょう。

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©Yuzuru SUNADA


(そういえば、栗村さん語録の中に「日本のモン・サン・ミシェル=江の島」というワードが追加されたのも、懐かしいですね。)

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夜になるとライトアップもされて綺麗ですよね。日本の“モン・サン・ミシェル”。

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そして、2月に大腿骨骨折という大怪我を負った新城幸也選手(´ェ`;)三(;´ェ`)
今年のツール出場が決まった時点で、J SPORTS社内はお祭り騒ぎでしたが…。
そんな新城選手がなんと第6ステージで敢闘賞を獲得しちゃったときには
そりゃあもう、お祭り騒ぎを超えるテンションでしばらく最高潮ムードでした。
新城選手敢闘賞獲得ステージの再放送をBS無料放送まで実施して、有料放送というビジネスを一時き忘れてこの感動を少しでも多くの人に届けたいという熱い思いのまま緊急編成致しました。
8月には新城選手のドキュメンタリーも放送を予定しています。
必見!!!

www.jsports.co.jp

 

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©Yuzuru SUNADA

 

そしてそして、相変わらず強い!フルームの圧巻のダウンヒルは第8ステージでした。
考えられない体勢でペダルをこぐフルームはここでタイム差をつけて現在もマイヨ・ジョーヌをキープ。
ほんとうに強いです。ここからしっかりとマイヨ・ジョーヌをキープ。

フルームは、10月さいたまクリテリウムにも出場が決定しています。

※ちなみにフルームのダウンヒルは危険ですので、決してマネをしないで下さい。

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©Yuzuru SUNADA

 

色々な意味で忘れてはならないステージもありました。第12ステージ。
多くの観客によって埋め尽くされたコース。それによって引き起こされた事故。
観客マナーがそのレースの全てを変えてしまうといっても過言ではないことが証明されました。

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 ©Yuzuru SUNADA


カヴェンディッシュの完全復活。ツール区間4勝をさらっていきました。

第1、3、6、14ステージでの優勝。豪華スプリント勢が揃う中ぐんっと力強く前にでるスプリント勝負。数センチ差の勝負も今年は多いですが、あれだけの速さの迫力はきっと現地で見たらど迫力ものですね。

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©Yuzuru SUNADA


そして、史上初の敢闘賞2名という形になった、16ステージ。
トニー・マルティンとジュリアン・アラフィリップ。
もちろん2名の選出に賛否両論あるでしょう_(:З」 ∠)_あの時もふたりで逃げてたのに!なんで今回だけ!等々疑問が出るのも当然です。
ただ、「2人にとって良い思い出になったよ」と語るアラフィリップ選手の言葉を聞いて、ずっと今年のツールで不運が続き悔しい思いをしてきたアラフィリップ選手にとって偉大な先輩とこのステージで懸命に逃げて一緒に表彰台に上れたことは、少しは借りを返せた結果になったのではないでしょうか――。

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©Yuzuru SUNADA


ほかにも本当に多くのドラマがありました。
筋書きのない3週間のドラマ。
皆様しっかりご堪能いただけましたでしょうか。
あと3ステージ分、どうぞ宜しくお願い致します。

 

そして、24日(日)パリ・シャンゼリゼを走る選手達の姿を見おさめたら、「すいんぐろー」で締め( ´0`)☆
…では、ありません!!!!

最終日は、Eaglesの「Desperado」の曲にあわせ、本ブログでも振り返ったような、ツール・ド・フランス2016の全てのハイライトで締めくくりですo(・ω・。)

一足お先に「Desperado」聞いてみましたが、なんだか寂しくて泣きそうになりました(ノ◇≦。)

 

ツール・ド・フランス第21ステージ、Eaglesの「Desperado」で皆様の感動をお約束いたします。ぜひ、放送の最後までお付き合い頂けますと幸いです(。>ω<)ノ

 

最後に…、今年もやります。「我らワールド」スピンオフ。
いつも使用しているツール・ド・フランスの中継スタジオを開放し、お客様と一緒に今年のツール・ド・フランス2016 MVPを勝手に決定しちゃおう。という企画です(*^_^*)
応募締切は7/26(火)です。詳細は下記よりご確認下さい。

www.jsports.co.jp


本日のツール・ド・フランス第19ステージ放送は、午後7:35~J SPORTS 4で生中継です。

番組情報 Cycle*2016 ツール・ド・フランス | J SPORTS

どうぞ、宜しくお願い致します!!

 

かいぶつのふるさと、ベルンより。

緑深いジュラ山塊を抜け、ツールはベルンに。

 

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これまでスイスでのゴールは20回以上(今回が23回だそう)ありますが、ベルンがツールを迎えるのは初。
ベルンは、今年限りで引退を表明しているファビアン・カンチェッラーラ選手の故郷でもあります。

 

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第16ステージ、ベルンのフィニッシュラインをめぐる争いは、スプリンターにそのカンチェッラーラ選手も加わり白熱した争いになりましたが、ラスト数キロメートルの攻防を見守る間、背後の観客席から大きなシュプレヒコールが。

最初はカンチェッラーラ選手の応援団かと思いましたが、ファビアン、ファビアン、のコールでもなく、振り向いてみれば、振り回しているのはスロバキアの旗。サガン応援団です。ですが、腑に落ちたようで腑に落ちないのは、そのコール。ぺトル!でもなくサガン!でもなく…うーん、なんだか気になります。

 

サガン選手とクリストフ選手がフィニッシュラインを越えた途端、歓喜の叫び声をあげて飛び出していったのはオレグ・ティンコフ氏。しかし、しばらくして勝者はクリストフ選手だった、という話が伝わり、コースの反対側でノルウェーのTV局がインタビューを始めます。写真判定の結果をもうしばらく待ってほしい、という連絡が少し遅れてしまったため、2位のクリストフ選手がフルの優勝者コメントをしてしまうという、笑えないハプニングになってしまいました。

 

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一方のサガン選手は、いつも通りのマイペース。公式会見が行われるビデオカンファレンスルームで、マイヨジョーヌのフルーム選手がアルプス難関ステージについてまじめに答えていると、突然背後の扉がガラガラと開き、サガン選手がぬっと顔をのぞかせます。フルーム選手も記者たちも一瞬ギョッ。

 

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「ハーイ、クリス (^O^)/ もしかしてまだ話中???」
「あ~、あともうちょっとかかるかも」
「オーケー!」
フルーム選手も、ただただ苦笑するほかありません。

 

サガン選手について聞いて、プロトンの誰からも悪い言葉を聞いたことがありません。ほぼ例外なく、クレージー(あるいはエキセントリック)だけれど、とってもいいやつだよ、素晴らしいチャンピオンだよ、という言葉が返ってきます。こんな屈託のないところも、彼が誰からも愛されている所以なのだろうなあと思った午後でありました。

 

カンチェッラーラ選手を迎えてスペシャルなサインイン・セレモニーを行うという、今日の第17ステージ。ここからは4日間のアルプス難関ステージとなります。

 

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寺尾真紀

Maki Terao (@makiterao) | Twitter

寺尾 真紀のコラム一覧 : コラム | J SPORTS

 

 

 

ツールの休息日、新城選手はのんびり……できた?

ツールの現場からこんにちは、宮本あさか@Bernです。

 

このところ、猛暑が続いています。ここスイスのベルンでも、町の真ん中を流れるアーレ川で、川泳ぎをする人たちの姿がたくさん見られました。ちなみに今日のピレネーは摂氏41度まで気温が上がったそうですから、32度というのは、まだましな方だったのですけれど……。

 

そんな暑い休息日の夕方に、新城幸也選手の囲み記者会見が行われました。とりあえず第17ステージと第20ステージは逃げたい!!!とのことでしたが、せっかくのお休みですので、ブログもお休みモード全開で行きたいと思います。

 

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(第18ステージ登坂タイムトライアルの上り距離を数えて、「11㎞だけ!つまり、この日も、お休みのようなものです!」と余裕の新城選手)

 

◎休息日は寝坊できるの??

今ツール中のステージの朝は、ランプレのドクターが、いつも決まった時間に選手をおこしにまわってくるのだそう。じゃあ、お休みくらいは、ゆっくり朝寝坊できた?

「朝8時に、抜き打ちのドーピング検査がやってきたんです……」

嗚呼!おそらくロングスリーパー型の新城選手にとっては、きっとベッドから抜け出すのが辛かったことでしょう。

検査がつつがなく終了したのが朝9時で、練習開始時刻が11時。だから準備時間などのもろもろも考えると、二度寝も出来なかったそうです。残念。

 

◎休息日はおいしいものを食べても平気?

「休息日というのは、つまり翌日がレースなので、すでに夕方から普通のレースモードに入る必要があるんです。むしろ、おいしいものを食べたり、お酒を飲んだりというのは、休息日の前日ですね」

だから第16ステージの終了後の夕食には、ハンバーガーとピザがテーブルに並びました。アンドラでの休息日前夜がピザだけだったそうですから、ベルンの方が一段と豪華でした!

パテは「ア・ポワン(=ミディアム)」の焼き加減で、ケチャップ・マヨネーズ・マスタードも自由につけてよかったそうです。

「でもフリット(=フライドポテト)はなかったんです(笑)」

 

◎休息日は部屋で何をしているの?

ゲームをしたりするのかなぁ……と思って聞いてみたら、「ただ寝てるだけですよ」とのそっけない答えが。

ただしモータスポーツレースをTV観戦するのが大好きだそうで、もしもTVでやっていたら、それを眺めているとのこと。

「そうそう、昨日もインディーカーをやっていたので、見ましたよ!」

 

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日本メディアの囲みインタビューのあと、フランステレビジョンから「トマ・ヴォクレールに質問をひとつしてくれないか??」との依頼が。たくさん悩んだ新城選手は、こんな質問をしていました。

「今シーズンが君の現役最後の年だと聞いたけれど、この後は何をする予定?」

取材から帰ってテレビを付けると、さっそくヴォクレールがテレビに生出演中。そしてジュリアン・アラフィリップ、シリル・ゴティエに続いて、3番目に新城選手の質問が登場しました。しかも、これが、ラスト・クエスチョン!

 

気になるヴォクレールの答えは「まだ妻や家族にしか話してないから、正確にいつ辞めるのかは、この場では言えないんですけど……。でも、自分の中では、答えは決まっているんですよ。とにかく、この先もずっと、僕が自転車に情熱を抱き続けていることには変わりはありません」とのことでした。

肝心の「何をする?」に関してはどうやら答え忘れてしまったヴォクレールですが、週刊新聞『ジュルナル・ド・ディマンシュ』のインタビューによると、究極の夢は「代表監督」なんだそうです!

 

宮本あさか@Bern

 

リヨン近郊より。

さまざまなドラマが続いた2週間を終え、ツールも残すところ一週間。遅ればせながら現地に合流いたしました。

 

土曜の早朝にパリからリヨンまでTGVで移動し、近くの空港でオーストラリア人ジャーナリストをピックアップ。そこから第14ステージのゴール地までは30分程度。スタート地から指定のコースを走ってきた訳ではないためプレス用駐車場に入れず(すぐ目の前にあるのに辿り着けないという、ツールではよくあるパターン)、駐車スペースを探してバードパークの周りをぐるぐる。ふと見上げれば、空ではアルザス地方でよく見かけるコウノトリが悠々と円を描いていました。

 

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プレスセンターで一通りの手続きを済ませ、ゴールエリアへ。プレステントで迎えた最初のゴールは、カヴェンディッシュ。息をつめて見守っていたディメンション・データのプレスオフィサーも、喜びの咆哮をあげて彼を後を追っていきます。

 

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一度フィニッシュラインを越えて走り抜けていった勝者や各賞ジャージ着用者は、ポディウムセレモニーのために途中で方向転換をしてゴールエリアに戻ってくるのですが、取り囲むフォトグラファー、TVクルー、記者たち、続々ゴールしてくる選手たちやそれを迎えるソワニエたちでもみくちゃになるのも久しぶりの体験。グランデパールから帯同していた取材陣は、毎日こんな中で頑張って来たのですね。。。

 

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カヴェンディッシュ選手を巡ってはこんな一幕も。

ポディウムセレモニー、公式記者会見、ドーピングコントロール、とすべてが終了するにはかなり時間がかかるため、チームバスは彼を待たずに出発します。代わりにチームカーがカヴェンディッシュ選手を待っていたのですが、チームカーの周りには、ファンたちの人垣が。そこに戻ってきたカヴェンディッシュ選手に、ファンの一人がサインを求めます。イエロージャージを差し出し、慌てていたのかペンのフタを歯でこじ開けようとした青年に、
「慌てなくていいから、頼むから、口なんかで開けないでくれよ!」
実はとても潔癖症カヴェンディッシュ選手らしい文句でした。

今日はジュラ山塊のステージ、休息日の前日になります。いってきます!

寺尾真紀

 

https://twitter.com/makiterao

http://www.jsports.co.jp/press/column/writer/33/

いろいろと心に思った事をまとめてみました。(ツール・ド・フランス2016 途中編)

みなさま、こんにちは。

昨日、衝撃的な映像が目の前に飛び込んでまいりました。

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当初第12ステージで予定されていたコースは、モンペリエ~モン・ヴァントゥー間の184km。しかし、モン・ヴァントゥー山頂付近の強風のため、前日に6.5kmのコースカットとなり、「Chalet Reynard」までの登りゴールに変更。

そのため、モン・ヴァントゥー山頂付近観戦予定の観客の方々が下に降りてくる形となり、沿道の人の量が予想をはるかに上回る事となり、今回のような事態につながってしまいました。

 

一連の流れを振り返りますと、

観客の多さでバイクが通れず急停車→先頭だったリッチー・ポートがバイクに激突→フルーム、モレマも巻き込まれる→モレマすぐに立ち上がり再スタート→リッチー・ポート遅れて再スタート→フルームのバイクが追走バイク激突により破損→フルーム バイクないため自分の足で走る→ニュートラバイクで走るもサイズもペダルも合わずチームカー到着待つ→チームカー到着ようやく走り出せる→結果、1分40秒モレマから遅れてゴール

 

但し、結果としては大会運営判断で、救済措置としてフルーム、リッチー・ポートはモレマと同刻ゴール扱いとなり、フルームはマイヨ・ジョーヌをキープしました。

 

フルームは「 I'm very happy with the commissaires' decision. It's the correct one. Thanks to them and to the Tour de France organization.」と、大会組織の判断に感謝を述べるコメントを残しました。

 

さて、今回の件。

どの選手の目線から考えても不運でなりません。

この事件が発生したため、本来このステージで素晴らしい功績を残したトーマス・デヘントの活躍が取り上げきれて無かった感が否めません。

ステージ優勝、敢闘賞、そして山岳賞ジャージを獲得。本当に素晴らしいもっともっと注目されてもおかしくない内容でした!

デヘント本人は、「For my career it's the biggest victory. Now only a stage victory at the Vuelta is missing so I might skip the other Grand Tour to achieve this goal of winning a stage at each of them.」とコメントし、来年はブエルタでのステージ優勝獲得を視野に入れて活動を行っていくようです٩( ‘ω’ )و

今後のツール山岳賞争いの動きも気になりますね(´-ω-`)

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世界最高峰のサイクルロードレースを3週間をも長い間、運営していくことが、どれだけ大変なのか・・・ということも考えさせられました。当たり前のように我々は送られてくる国際映像を皆様のもとへお届けさせて頂く責務を果たしておりますが、その“当たり前”を作り上げてくれている運営元の努力もまた忘れてはならないということも痛感致しました。

不運にも、モン・ヴァントゥーでは大荒れの天気。抗うことのできない事態で仕方なしのコース変更。臨機応変な判断が求められる場面で、選手第一の考え方をとった運営組織の判断は間違っていなかったはずです。

その後のケアも対応に対応を重ねた結果、予想をはるかに上回る観客がゴール付近に密集してしまったのでしょう。観客あってのプロスポーツです。応援してくれるお客がいるからこそ成り立つレース。一緒に走ってくれる事で、応援をしてくれるその声で、選手達が頑張れることも、もちろんあると思います。

でも、そのレースが素敵な感動を、奇跡を生み出すレースになるか、昨日のような全世界のご視聴頂いていた方々を残念な気持ちにさせるレースになるか観客マナーひとつで変わってきてしまうことも忘れてはいけないのだと思います。

日本国内でも10月にジャパンカップやさいたまクリテリウムなど、世界のトップ選手達が来日し、世界トップレベルのレースを繰り広げます。是非、今回の件を忘れないでほしいんです。選手達が気持ちよく走れる環境を作り上げるのは、ひとりひとりの観客の皆様です。いつか選手達が「日本で走りたい!」と思われる国になれば良いなと、願っている次第です。

 

珍しく真面目につらつらと書きましたが、何が言いたいのかと言うと、「まだツールは終わっていませんよ」という事に繋がります(° ꈊ °)✧キラーン(←無理がある)

 

そして、今日は一発目の個人TTです!

まだまだ誰が総合優勝をつかみとるか分かりません(・ω<)☆

ひとりひとりの選手が良く見えるので、推し選手がいらっしゃる方は見逃せないステージですね。(でもゆうても、ヘルメットにサングラスなのでry...)

番組情報 Cycle*2016 ツール・ド・フランス | J SPORTS

 

そしてそして、7/18(月)海の日のステージのゲストには、「弱虫ペダル」原作者、渡辺航先生にご登場頂きます!ぜひ、お見逃しなく!!

番組情報 Cycle*2016 ツール・ド・フランス | J SPORTS

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ちなみに、7/18(月)海の日の昼間には、東京ソラマチJ:COM Wonder Studioにて「ツール・ド・フランス開催記念イベント」を開催致します。お時間ある方は覗きにきてくださいね♪

では、残りのツール・ド・フランスもどうぞお楽しみに(๑•̀ㅁ•́๑)✧

無事、1週間後安全に選手達が清々しい素敵な表情でパリ・シャンゼリゼ通りを走ってますように(○ `人´ ○) タノンマスー!

2016ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム クリストファー・フルームの出場が決定!

こんにちは、サイクルライター/アナリストの福光俊介です。

 

開催中のツール・ド・フランス2016、第12ステージのシャレ・レナールへの上りはとんでもないことになってしまいましたね…。

なかでも、マイヨジョーヌを着るクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)が破損したバイクを置いてランニングをしていた姿は、衝撃的なシーンでもありました。

あの動きについてはさまざま意見が飛び交っていますが、1つ言えるのは彼自身、相当な覚悟を持って走ったのだろうということ。

自他ともにパニックに陥った状況下で、なんとしてもジャージを守る、そして総合優勝をするのだという、強い意志を見せたと感じています。

 

さて、そのフルームですが、10月29日にさいたま新都心で開催されるJ:COM presents 2016ツール・ド・フランス さいたまクリテウムに出場することが決定しました!

 

f:id:jsports_cycle:20160715181138j:plain ©Team Sky

 

昨日(7月14日)に発表がありましたので、1日遅れにはなってしまいましたが、このブログでもお知らせしておきたいと思います。

 

フルームの“さいたまクリテリウム”参戦は、2013年から4年連続となります。

2013年にはマイヨジョーヌを着て優勝し、初代王者に輝くなど、このイベントでの圧倒的な存在感を披露してきました。

今年の出場決定も、誰よりも早い発表となり、われわれにとっても彼の来日が大きな楽しみとなりましたね。

 

来日した折には、先のシャレ・レナールでのランニングシーンについて、チャンスがあれば少々質問してみようかと考えていたり…。

あの“現場”で何が起こっていたのか、どんな思いで走り出したのかなど、いろいろと聞けたらよいなと思いを馳せています。

 

なお、その他出場選手については、9月末に発表が行われる予定とのこと。

毎日J SPORTS 4で放映されるツール中継を観ながら、お気に入りライターの来日を望んでみてくださいね。

 

最後に、大会主催者が発表したフルームのプロフィールを記載しておきます。

 

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クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)

1985年5月20日生まれ 31歳

イギリス出身

 

さいたまクリテリウム出場:4年連続4回目

ツール・ド・フランス主な戦績:総合優勝(2013年、2015年)、総合2位(2012年)

さいたまクリテリウム戦績:2015年3位、2014年44位、2013年優勝

 

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それではまた、近々お会いしましょう。

 

福光 俊介/The Syunsuke FUKUMITSU

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