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2016ジャパンカップサイクルロードレース 海外8チームの参戦が決定!

こんにちは、サイクルライター/アナリストの福光俊介です。

 

ツール・ド・フランス2016第6ステージ、新城幸也(ランプレ・メリダが敢闘賞!

逃げで何度もテレビカメラに捉えられた姿には、心から興奮しましたね。

スプリンターチームが狙っていたステージとあって、昨年まで所属したディレクトエネルジー(当時はチーム ヨーロッパカー)のペースメイクで追いつかれてしまったのは、なんとも皮肉な形でもありましたが、それでも見せた粘りの走りは敢闘賞にふさわしいものでした。

本人いわく、「脚を使わずして(メイン集団に)捕まってしまった」とのこと。

開幕後、数度の落車で傷めている箇所もあるようですが、まだまだ強い走りに期待してもよさそうですね。

同時に、ともに逃げたヤン・バルタ(チェコ、ボーラ・アルゴン18)の協調姿勢や、決して譲らないといった走りも称えたいものです。

 

さて、ツールが大いに盛り上がっている中ではありますが、われわれにとってツールに勝るとも劣らない秋のビッグイベントといえば、ジャパンカップサイクルロードレース

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今年は10月22、23日に開催されますが、このほど参戦が決まった海外チーム8つが発表になりました。

このエントリーでは、8つの海外チームをこのところの活躍と合わせて紹介・解説をしたいと思います。

※以下、チームジャージ画像はいずれもジャパンカップ広報事務局提供

 

UCIワールドチーム

レックセガフレード(アメリカ)

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昨年の大会では、クリテリウム別府史之が、メインレースではバウケ・モレマ(オランダ)が勝利し、ジャパンカップ完全制覇。

石畳系クラシックや個人タイムトライアルで数々の金字塔を打ち立てた、ファビアン・カンチェッラーラ(スイス)は今年がキャリア最終シーズン。

一昨年(レースは欠場)、昨年に続く3年連続の来日なるかにも注目。

 

BMCレーシングチーム(アメリカ)

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昨年、ジャパンカップに初出場。

リッチー・ポート(オーストラリア)ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)に代表されるオールラウンダーから、フィリップ・ジルベール(ベルギー)などのクラシックハンターまでビッグネームを多数そろえる。

クラシックではエースを務めるフレッヒ・ヴァンアーヴルマート(ベルギー)は、現在開催中のツールで第7ステージを終えた時点でマイヨジョーヌを着用中。

 

キャノンデール・ドラパック プロフェッショナルサイクリングチーム(アメリカ)

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ジャパンカップではおなじみのチーム。

同じく日本でもおなじみのUCIプロコンチネンタルチーム「ドラパック プロフェッショナルサイクリング」(オーストラリア)をスポンサードする、ドラパックキャピタルパートナーズ社がこのほどサブスポンサーに。

来シーズンの両チーム合併を目指して、前向きな取り組みが行われている。

 

ランプレ・メリダ(イタリア)

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例年5月に開催されるツアー・オブ・ジャパンとならび、ジャパンカップ出場の常連チーム。

今シーズンは、なんといっても新城幸也の加入が最大のトピック。

昨年のジャパンカップ開催時に移籍発表を行い、ファンを驚かせると同時に、チームからの期待の大きさを示した。

われわれの期待はもちろん、新城のエースとしてのジャパンカップ参戦、そして前回の3位を上回る快走だ。

 

オリカ・バイクエクスチェンジ(オーストラリア)

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現在開催中のツール直前に、バイクエクスチェンジ社をセカンドスポンサーとして迎えた。

ジャパンカップは4年ぶりの出場。

チームは今シーズン、パリ~ルーベでベテランのマシュー・ヘイマン(オーストラリア)が劇的な優勝。

サイモン・ゲランスマイケル・マシューズ(ともにオーストラリア)といったレース巧者も控える。

 

UCIプロコンチネンタルチーム

NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)

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ジロ・デ・イタリアに2年連続で出場し、着々とステップアップを続ける日伊合同チーム。

大の親日家であるダミアーノ・クネゴ(イタリア)をエースに、先のジロで完走を果たした山本元喜など4人の日本人選手が所属。

8月のリオデジャネイロ五輪でトラック・オムニアムへの出場を予定している窪木一茂も今シーズン加入した。

 

チーム ノボノルディスク(アメリカ)

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3年連続のジャパンカップ出場。

所属全選手が1型糖尿病患者であり、トレーニングやレースを含め、常にインスリンでの血糖値管理を行いながら走っている。

レース会場でのファンサービスや交流も好評を博している。

 

UCIコンチネンタルチーム

アタッキ チームグスト(台湾)

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メインスポンサーのアタッキ社は、パソコンや携帯電話のボディやパーツを製造するカーボンブランド。

その技術力と生産力を生かして作られるのが、チームが繰るバイク「グスト」。

自転車王国・台湾が誇るバイクで、現在はUCIアジアツアーを中心に転戦中。

オーストラリア、ニュージーランドの選手が多く所属し、エース格のキャメロン・ベイリー(オーストラリア)は5月のツアー・オブ・ジャパンで総合7位。

 

ジャパンカップは今年で大会創設25周年とあって、例年以上に熱く、激しいレースに期待をしてもよさそうです。

なお、今後UCIワールドチームからさらに1チームの参戦決定が予定されているほか、国内UCIコンチネンタルチームもUCIポイント獲得数や指定大会での成績を元に選出されます。

もうしばらく、「どのチームが参戦するのだろう・・・?」といったワクワクを楽しめそうです。

ちなみに、すでに開催地・宇都宮のホテルを手配した、なんて方の話もちらほらと耳にしています。

 

そんなわけで、ツールと合わせてジャパンカップへの思いも馳せつつ、日々“自転車熱”を高めていきましょう!

何なら、毎日J SPORTS 4で放映されるツール中継から、「ジャパンカップで来日してほしいお目当ての選手」を見つけるのもアリですね!

きっと、みなさんにとってのジャパンカップがもっともっと素敵なレースに映るはずです。

 

それではまた、近々お会いしましょう。

 

福光 俊介/The Syunsuke FUKUMITSU

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