J SPORTSサイクルブログ

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局J SPORTSのサイクルブログです。

いろいろと心に思った事をまとめてみました。(ツール・ド・フランス2016 途中編)

みなさま、こんにちは。

昨日、衝撃的な映像が目の前に飛び込んでまいりました。

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当初第12ステージで予定されていたコースは、モンペリエ~モン・ヴァントゥー間の184km。しかし、モン・ヴァントゥー山頂付近の強風のため、前日に6.5kmのコースカットとなり、「Chalet Reynard」までの登りゴールに変更。

そのため、モン・ヴァントゥー山頂付近観戦予定の観客の方々が下に降りてくる形となり、沿道の人の量が予想をはるかに上回る事となり、今回のような事態につながってしまいました。

 

一連の流れを振り返りますと、

観客の多さでバイクが通れず急停車→先頭だったリッチー・ポートがバイクに激突→フルーム、モレマも巻き込まれる→モレマすぐに立ち上がり再スタート→リッチー・ポート遅れて再スタート→フルームのバイクが追走バイク激突により破損→フルーム バイクないため自分の足で走る→ニュートラバイクで走るもサイズもペダルも合わずチームカー到着待つ→チームカー到着ようやく走り出せる→結果、1分40秒モレマから遅れてゴール

 

但し、結果としては大会運営判断で、救済措置としてフルーム、リッチー・ポートはモレマと同刻ゴール扱いとなり、フルームはマイヨ・ジョーヌをキープしました。

 

フルームは「 I'm very happy with the commissaires' decision. It's the correct one. Thanks to them and to the Tour de France organization.」と、大会組織の判断に感謝を述べるコメントを残しました。

 

さて、今回の件。

どの選手の目線から考えても不運でなりません。

この事件が発生したため、本来このステージで素晴らしい功績を残したトーマス・デヘントの活躍が取り上げきれて無かった感が否めません。

ステージ優勝、敢闘賞、そして山岳賞ジャージを獲得。本当に素晴らしいもっともっと注目されてもおかしくない内容でした!

デヘント本人は、「For my career it's the biggest victory. Now only a stage victory at the Vuelta is missing so I might skip the other Grand Tour to achieve this goal of winning a stage at each of them.」とコメントし、来年はブエルタでのステージ優勝獲得を視野に入れて活動を行っていくようです٩( ‘ω’ )و

今後のツール山岳賞争いの動きも気になりますね(´-ω-`)

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世界最高峰のサイクルロードレースを3週間をも長い間、運営していくことが、どれだけ大変なのか・・・ということも考えさせられました。当たり前のように我々は送られてくる国際映像を皆様のもとへお届けさせて頂く責務を果たしておりますが、その“当たり前”を作り上げてくれている運営元の努力もまた忘れてはならないということも痛感致しました。

不運にも、モン・ヴァントゥーでは大荒れの天気。抗うことのできない事態で仕方なしのコース変更。臨機応変な判断が求められる場面で、選手第一の考え方をとった運営組織の判断は間違っていなかったはずです。

その後のケアも対応に対応を重ねた結果、予想をはるかに上回る観客がゴール付近に密集してしまったのでしょう。観客あってのプロスポーツです。応援してくれるお客がいるからこそ成り立つレース。一緒に走ってくれる事で、応援をしてくれるその声で、選手達が頑張れることも、もちろんあると思います。

でも、そのレースが素敵な感動を、奇跡を生み出すレースになるか、昨日のような全世界のご視聴頂いていた方々を残念な気持ちにさせるレースになるか観客マナーひとつで変わってきてしまうことも忘れてはいけないのだと思います。

日本国内でも10月にジャパンカップやさいたまクリテリウムなど、世界のトップ選手達が来日し、世界トップレベルのレースを繰り広げます。是非、今回の件を忘れないでほしいんです。選手達が気持ちよく走れる環境を作り上げるのは、ひとりひとりの観客の皆様です。いつか選手達が「日本で走りたい!」と思われる国になれば良いなと、願っている次第です。

 

珍しく真面目につらつらと書きましたが、何が言いたいのかと言うと、「まだツールは終わっていませんよ」という事に繋がります(° ꈊ °)✧キラーン(←無理がある)

 

そして、今日は一発目の個人TTです!

まだまだ誰が総合優勝をつかみとるか分かりません(・ω<)☆

ひとりひとりの選手が良く見えるので、推し選手がいらっしゃる方は見逃せないステージですね。(でもゆうても、ヘルメットにサングラスなのでry...)

番組情報 Cycle*2016 ツール・ド・フランス | J SPORTS

 

そしてそして、7/18(月)海の日のステージのゲストには、「弱虫ペダル」原作者、渡辺航先生にご登場頂きます!ぜひ、お見逃しなく!!

番組情報 Cycle*2016 ツール・ド・フランス | J SPORTS

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ちなみに、7/18(月)海の日の昼間には、東京ソラマチJ:COM Wonder Studioにて「ツール・ド・フランス開催記念イベント」を開催致します。お時間ある方は覗きにきてくださいね♪

では、残りのツール・ド・フランスもどうぞお楽しみに(๑•̀ㅁ•́๑)✧

無事、1週間後安全に選手達が清々しい素敵な表情でパリ・シャンゼリゼ通りを走ってますように(○ `人´ ○) タノンマスー!