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J SPORTSサイクルブログ

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局J SPORTSのサイクルブログです。

かいぶつのふるさと、ベルンより。

緑深いジュラ山塊を抜け、ツールはベルンに。

 

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これまでスイスでのゴールは20回以上(今回が23回だそう)ありますが、ベルンがツールを迎えるのは初。
ベルンは、今年限りで引退を表明しているファビアン・カンチェッラーラ選手の故郷でもあります。

 

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第16ステージ、ベルンのフィニッシュラインをめぐる争いは、スプリンターにそのカンチェッラーラ選手も加わり白熱した争いになりましたが、ラスト数キロメートルの攻防を見守る間、背後の観客席から大きなシュプレヒコールが。

最初はカンチェッラーラ選手の応援団かと思いましたが、ファビアン、ファビアン、のコールでもなく、振り向いてみれば、振り回しているのはスロバキアの旗。サガン応援団です。ですが、腑に落ちたようで腑に落ちないのは、そのコール。ぺトル!でもなくサガン!でもなく…うーん、なんだか気になります。

 

サガン選手とクリストフ選手がフィニッシュラインを越えた途端、歓喜の叫び声をあげて飛び出していったのはオレグ・ティンコフ氏。しかし、しばらくして勝者はクリストフ選手だった、という話が伝わり、コースの反対側でノルウェーのTV局がインタビューを始めます。写真判定の結果をもうしばらく待ってほしい、という連絡が少し遅れてしまったため、2位のクリストフ選手がフルの優勝者コメントをしてしまうという、笑えないハプニングになってしまいました。

 

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一方のサガン選手は、いつも通りのマイペース。公式会見が行われるビデオカンファレンスルームで、マイヨジョーヌのフルーム選手がアルプス難関ステージについてまじめに答えていると、突然背後の扉がガラガラと開き、サガン選手がぬっと顔をのぞかせます。フルーム選手も記者たちも一瞬ギョッ。

 

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「ハーイ、クリス (^O^)/ もしかしてまだ話中???」
「あ~、あともうちょっとかかるかも」
「オーケー!」
フルーム選手も、ただただ苦笑するほかありません。

 

サガン選手について聞いて、プロトンの誰からも悪い言葉を聞いたことがありません。ほぼ例外なく、クレージー(あるいはエキセントリック)だけれど、とってもいいやつだよ、素晴らしいチャンピオンだよ、という言葉が返ってきます。こんな屈託のないところも、彼が誰からも愛されている所以なのだろうなあと思った午後でありました。

 

カンチェッラーラ選手を迎えてスペシャルなサインイン・セレモニーを行うという、今日の第17ステージ。ここからは4日間のアルプス難関ステージとなります。

 

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寺尾真紀

Maki Terao (@makiterao) | Twitter

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