J SPORTSサイクルブログ

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局J SPORTSのサイクルブログです。

ツール・ド・フランス第4ステージを終えて<選手達の無事を心から祈ります。>

ツール、開幕しましたね(∩´∀`)∩

はやいものでもう第4ステージまできています。

 

個人TTから始まり、昨日までの3ステージは各チームのスプリンターが熱い思いを持ってその1勝を狙ってペダルを踏み込んでいました!

 

ここまでにいくつか残念ニュースも入ってきています。

特に昨日の第4ステージのフィニッシュ地点間際での集団スプリントで落車が発生。

それによってふたつショッキングな情報が入ってまいりました。

f:id:jsports_cycle:20170705161732j:plain

【1】マーク・カヴェンディッシュのリタイア

昨年のツール・ド・フランスでもステージ優勝を量産し、世界中のロードレースファンを沸かせてくれました。

今年も注目の選手としてあげられていたカヴェンディッシュは、昨日の落車の影響でリタイアとなってしまいました。

ただ、各選手トップスピードにのっていた中での落車で完全に下敷きとなってしまった状態で命に別状はなかったことだけは本当に本当に良かった。

また回復したら全世界の彼のファン、いやサイクルロードレースファンにまた元気な姿で豪快なスプリントを見せてくれるでしょう。

一刻も早い回復を祈っています!

 

【2】2016年ポイント賞 ペーター・サガン選手の失格処分

カヴェンディッシュ選手とのゴール前の接触の様子から、サガンUCIコミッセールの判断で失格に。日本の中でもファンの多い彼の失格は、大きな衝撃を与えたことでしょう。

どの競技でも審判のジャッジは絶対です。抗うことはできません。

ポイント賞6連覇なるか!?というところの今年だっただけに、サガン本人の心情は計り知れないものです。

過去にポイント賞6年連続獲得した選手がひとりだけ。1996年~2001年までの6年間ずっとマイヨ・ヴェール守り続けたエリック・ツァベル選手です。

サガンはその記録に並べたかもしれない。昨日のことがなければ、着々とスプリントポイントを稼いでパリで緑のジャージをまとっていたかもしれない。

ですが、今回の記録は「失格」です。彼もまた、次回以降のレースで圧倒的な強さを見せてほしい。世界チャンピオンですから。変に荒れたり、縮こまったりするような選手ではないと信じています!

 

 

さて、本日の本題ですが、(←まだ、書くのか)

「レースの安全性」について少し考えてみました。

ヨーロッパとはいえ、公道をつかう自転車ロードレースは、

レースを想定して作られた道ではないので、いくつもの危険が潜んでいたりします。

狭い道、急なカーブ、下り坂でのカーブ、そして天候。などなど。

これからのツールにも危険ポイントがいくつもあるでしょう。どうか、お気をつけて…

 

そしてもうひとつは、選手達の「思い」が危険を呼ぶこともあります。

特に昨日のようにゴール前では、選手達誰もが1位になろうと必死な状態です。

世界最高峰の選手達の本気がそこに集結してしまうわけですから、必然的に多少の接触、激しい位置取り、スプリンターにしか分からない危険がたくさんあると思います。

ただ、そんなリスクは十分承知の上で、スプリンター達は”勝利”を狙います。

だからこそ起こるドラマ、大の男達の涙、そして起こってはほしくない不運な事故。

その全てがツール・ド・フランスなんです。まったく予想できない展開が起こるときもあります。防ぎようのない事故が起こることもあります…

 

ただ、最後にこれだけは。

もう落車は見たくない。どうか選手達が23日パリまで無事走り切れますように―。